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電気料金の高騰|請求金額が2倍?電気料金の仕組みを解説

電気料金高騰についての画像

電気代の仕組み

日常生活や仕事をする上で電気は欠かせないものになります。

明かりをつけたりコンセントで電化製品を使ったりと当たり前に私たちの生活で

使用されています。

今回は普段使っている電気がどのようにして請求されるのか、

どのようにして電気代が決まるのかを解説していきます。

電気料金の内訳

請求書が届きコンビニや金融機関の窓口で支払う。

銀行の口座振替・クレジットカードで支払う。

利用料金を支払うのは当たり前だと思いますが、細かく内訳を見たことはありますか?

意外と知らない料金の内訳について説明します。

電気料金内訳の解説画像
出典:資源エネルギー庁

基本料金

電気には基本料金が設定されています。

一般家庭ではA(アンペア) 10A~60Aがあります。

【東京電力の場合】10Aにつき286円の計算 60Aの場合は1,716円

店舗ではKVA(キロボルトアンペア) 6Kva~50kva未満があります。

【東京電力の場合】 1KVAにつき286円の計算 10KVAの場合は2,860円

使う電気機器が多ければ大きいほど契約容量は上がります。

ワンルームマンションは30A 家族層の家庭では40A~60Aが一般的です。

電力量料金

次に電気の使用量についての説明です。

電気は使えば使うだけ高くなります。

もちろんのことですが、仕組みとしては次の内容になります。

料金単価表東北電力東京電力中部電力北陸電力関西電力中国電力四国電力九州電力
1~120khw18.58円19.88円21.04円17.84円20.31円20.76円20.37円18.28円
121kwh~300kwh25.33円26.46円25.51円21.73円25.71円27.44円26.99円23.88円
301kwh以上29.28円30.57円28.46円23.44円28.7円29.56円30.5円26.88円
料金単価表北海道電力
1~120kwh23.97円
121~280kwh30.26円
281kwh以上33.98円
料金単価表沖縄電力
最初の10kwhまで402.4円
10~120kwh22.95円
121~300kwh28.49円
301kwh以上30.47円

各電力会社の家庭用プランで算出

このように電気の使用する量が増えることで

電気の単価も上がっていく仕組みになっています。

燃料費調整額

燃料費調整額とは火力発電に使用する

(原油・石炭・液化天然ガス)の価格が変動することで

毎月の電気料金に反映されているものになります。

この燃料費が基準値より低いと電気料金は下がり

基準値より高ければ電気料金が上がる仕組みとなります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)

再エネ賦課金とは太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー

買い取りに必要な費用をまかなう為の賦課金となり

実質税金に近いものといえます。

この賦課金は全国一律となっていますが、

電気の利用量に比例して徴収されています。

国民全体で再エネを普及させていこうという取り組みになっています。

電源調達調整費

新電力会社の中で発電所をもたずJEPX(日本卸電力取引所)で

電気を調達している場合、

調達にかかるコストの名目になります。

市場価格が低い場合は電気料金に割引が入り、

高い場合は電気料金に加算される仕組みになります。

なぜ電気代が高騰したのか

2022年は過去5年間の平均でみても2倍以上の電気料金となりました。

まわりでも電気代が高いガス代が高いと家計を圧迫している声をよく聞くようになりました。

まずその原因について

液化天然ガスの価格高騰

ロシアのウクライナ侵攻による輸入制限などで

天然ガスの価格が上がり、世界中で電気料金が上がっている。

燃料費調整額・電源調達費の金額増加

資源の価格高騰により今までマイナスにもなっていた

2つの調整費があがり、電気料金が上がりました。

今までは各電力会社で燃料費調整額に上限が用いられていたが、

仕入れの金額が著しく高騰したことにより、

上限が撤廃になる会社も出てきました。

さらに自社で発電所を所有していない電力会社では

卸電力取引所に頼ることになりますが、原料の価格が上がることで

買い取り価格も上がり結果的に電気を使用する

消費者への加算となるケースが多いようです。

季節の問題

夏の気温の上昇や冬の寒波による気温の低下によって

各家庭での電気使用量が増えたことも一つの要因として考えられます。

まとめ

電気代があがって喜ぶ家庭はないはずです。

今できることは日常の電気の使い方を見直すこと、

この状況でも割引が入るなどお得に使える電力会社のサービスを

使うことが最優先だと思います。

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